Japan Digestive Disease Week 2020 [JDDW 2020 KOBE]|第28回 日本消化器関連学会週間

2020年11月5日(木)~8日(日) / 神戸コンベンションセンター

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会長挨拶

第58回日本消化器がん検診学会大会
会長 入口 陽介
東京都がん検診センター

入口 陽介

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この度、JDDW2020 神戸の一環として開催される、第58回日本消化器がん検診学会大会の大会長を拝命いたしました、東京都がん検診センターの入口陽介でございます。伝統ある本学会の会長を務めさせて頂きますことを大変光栄に存じますとともに、将来に向けて実りある学会になりますよう、当センターのスタッフ全員で、誠心誠意、準備を務めてまいる所存でございます。

我が国の死因順位の第1位が悪性新生物で、年間罹患数:約100万人、死亡数:約37万人で、まさに、2人に1人が悪性新生物に罹患し、3人に1人が亡くなられています。そのうち消化器系がんが半数以上を占め、これまでも、がん対策は急務とされてきました。しかしながら、我が国のがん診療レベルは、世界的にみて極めて高いことを考えますと、救命可能な状態で、いかに効率的に確実に発見し治療に結びつけていくかが重要であります。2017年に発表されました、がん対策基本計画では、がん検診の受診率50%以上に加えて、精検受診率90%以上が達成目標とされました。

したがって、がん検診から精密検査、治療そして治療後の経過観察までの一連のシステムを構築し、我が国においても、治療までの精度管理を整えた組織型検診の実現が、死亡率減少効果だけでなく医療費削減において必要です。そのためには、がん検診に携わる全ての職種が連携して、精度管理体制構築への意識向上が重要であると日々痛感してしております。さらに、刻々と変化するがん検診を取巻く環境に対しても、最新技術の開発・投入の研究も進めていかなければなりません。

そこで、第58回日本消化器がん検診学会大会のメインテーマは、「多職種連携・精度向上への挑戦」とさせて頂き、海外招待講演にはWHO IARCのBeatrice先生、特別講演には、国立がん研究センターの中山富雄先生、また主題演題には、「胃がんX線・内視鏡検診の精度管理」と「大腸がん検診の精密検査における精度管理」といたしました。そのほか、JDDWとして合同で開催するプログラムなども多数ございます。是非、医師だけでなく、がん検診に携わる保健師、診療放射線技師、超音波検査士、臨床検査技師、自治体・検(健)診施設関係者など、すべての職種の皆様にもご発表頂きたく、さらにスポンサードイベントでも興味あるテーマの講演を予定しておりますので、ご期待ください。

JDDW構成4学会と連携して、日本消化器がん検診学会としての独自性を維持しながら、実りある学会運営に務めてまいります。JDDWの参加を通じて、消化器疾患の診断・治療だけでなく、今後ますます重要性を増していく消化器がん検診に興味を持って頂ける機会になればと考えております。多くの皆様のご発表とご参加を心よりお願い申し上げます。

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