Japan Digestive Disease Week 2020 [JDDW 2020 KOBE]|第28回 日本消化器関連学会週間

2020年11月5日(木)~8日(日) / 神戸コンベンションセンター

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会長挨拶

第24回日本肝臓学会大会
会長 竹井 謙之
三重大学大学院 消化器内科学

竹井 謙之

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この度、第24回日本肝臓学会大会の会長を拝命いたしました竹井謙之です。歴史と伝統ある本会を担当させていただくことを光栄に存じます。

平成から令和に、今肝臓学は新たな局面を迎えています。平成元年にC型肝炎ウイルスは発見されましたが、その掉尾を飾るように治療法がほぼ完成しました。しかし発がん等課題は多く残されており、ポストSVR時代の新しいウイルス肝炎学の萌芽が見られます。アルコール性肝障害との対比から始まったNAFLDの研究の展開は瞠目するものがあり、代謝臓器としての役割を再認識させるとともに、肝障害と全身諸臓器との病態連繋解明という新しい地平を拓きつつあります。このような時代の胎動を感じ肝臓学の一層の発展を祈念して、本学会のテーマを 「Hepatology, Ever Onward 肝臓学限りなき進歩」といたしました。

このテーマの下、学会員の多様なニーズに応えるべく、多彩な領域から特別講演、シンポジウム等を企画しました。International Session ̏Current Concept of Alcoholic Liver Disease″では海外の第一人者を招聘しアルコール生命医科学と肝障害病態解明の最新情報を交換できることを期待しております。主題はNAFLD/NASH、肝癌、肝硬変、肝画像診断、B型肝炎、C型肝炎診療、門脈圧亢進症を取り上げ、肝臓病研究・診療の最先端を議論し、今後の展望を見据えてみたいと思います。また、肝臓学の新しい領域として、肝臓を基軸とした臓器連関、細胞内分子機作が拓く肝障害機序解明を選びました。

肝臓学の研究の軌跡―真理の継承と変化の受容が同時に起こる雄渾なる学問のドラマ―を追体験し、先人たちが示した光輝ある道標に導かれつつ、肝臓学の未来を探訪したいと考えます。今回の学会が多くのすぐれた演題の発表の場となり、肝臓学発展の一里塚として記憶されますことを希求しております。

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