Japan Digestive Disease Week 2019 [JDDW 2019 KOBE]|第27回 日本消化器関連学会週間

2019年11月21日(木)~24日(日)/神戸コンベンションセンター

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会長挨拶

第57回日本消化器がん検診学会大会
会長 鈴木 康元
松島病院大腸肛門病センター 松島クリニック
鈴木 康元
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この度、JDDW 2019の一環として開催される第57回日本消化器がん検診学会大会の会長を拝命しました松島病院大腸肛門病センター松島クリニックの鈴木康元です。伝統ある本学会のお世話をさせて頂くことになり大変光栄に存じますとともに本学会会員の皆様にどれだけ貢献できるか、その責任の大きさを痛感しております。

ところで、日本人の死因順位の第1位は悪性新生物で2016年には37万人以上もの方が悪性新生物で亡くなっています。中でも本学会が関わる大腸癌(悪性新生物中第2位で死亡数は約5万人)、胃癌(同3位で約4万6千人)、膵臓癌(同4位で約3万3千人)、肝臓癌(同5位で約2万9千人)の4癌で亡くなる方の合計は約15万8千人と悪性新生物で亡くなる方の40%以上を占めており、本学会会員の一層の努力が求められています。しかし、消化器がん死を減らすという仕事は本学会会員だけでは到底こなせるものではなく、本学会会員以外の医師・保健師・臨床放射線技師・超音波検査士の協力が必須なのですが、一般に「がん検診は難しい」と敬遠されがちであることから、今大会のテーマはこの問題点を克服すべく『消化器がん検診に新しい力を!』としました。そして、今までがん検診が苦手であった方々にがん検診の面白さや魅力が伝わるように、また正しいがん検診を正しく行うための術が外国とどう違うのかを実際に海外に出て学んでみたいという欲求が参加して頂いた方々に芽生えるようにプログラムにも工夫を凝らしてみました。

海外招待講演にはスタンフォード大学の池野文昭先生、また特別講演にはNHKの大人の基礎英語で講師もされていた立教大学の松本茂先生を予定しており、また主題演題は「消化器内視鏡検診の現状と将来」と「不利益最小化を目指した消化器がん検診」にしました。なお一般演題では保健師・臨床放射線技師・超音波検査士の方々にも発表できる機会を設ける予定で、さらにスポンサードイベントでも興味あるテーマでの講演を予定していますので、ご期待ください。

日本消化器がん検診学会としては他学会には無い独自性を維持しつつ、JDDWを構成する4学会と連携を図り実りある学会運営に務めてまいります。JDDWの参加を通して、消化器疾患の診断と治療だけではなく、今後ますます重要性を増していく消化器がん検診にも興味を持って頂けるような機会になればと考えております。多くの皆様のご発表とご参加を心よりお願い申し上げます。

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