この度、2013年10月に東京で開催されますJDDW2013において、第44回日本消化吸収学会総会をお世話させていただく栄誉を賜り，大変光栄に存じますとともに責任の重大さを痛感しております。本学会は1970年、消化吸収研究会として発足し、1985年に日本消化吸収学会へと発展し、2011年には創立40周年記念行事を無事終え、NPO法人日本消化吸収学会として改組するに至っています。JDDWに全面参加後も、消化吸収という生体にとって最も重要な事象についての特異なテーマを分担し、その役割を果たしてきました。しかし、この会を最後にJDDWから抜け出し、2014年からは新たな歩みを踏み出すことになっています。JDDW参加学会最後の重要な節目の会を、有終に終えるためにも、プログラム委員及び関係各位と共に鋭意準備に努めています。

さて本学会では小規模ながらも、他学会との連携のもと、消化と吸収の基礎から臨床のテーマの主題としては"消化器疾患と栄養代謝ネットワーク-基礎から臨床まで-"、"機能性食品や補助食品の消化器疾患における役割"、"肝胆膵疾患と糖・脂質代謝異常"、を取り上げ、他学会との共催で"GERDと生活習慣病"、"IBDに対する内科的治療とその限界"、"機能性デイスペプシア−診断と治療の現況を巡って−"、"NST活動の現状と問題点"、"過敏性腸症候群の診療における現状と問題点"についても討論を深めていただきたいと願っています。招待講演では中国瀋陽からSun教授をお迎えし、成長著しい中国の"食生活とがん"についてのご講演をお願いしていますので御期待下さい。一般演題では、消化吸収に関する内容を幅広く募集致しますので、多数の演題をお願い致します。

会期はJDDW前半の2日間ですが、本学会が実りあるよう、また他学会の皆様にも関心を持っていただける内容にすべく、精一杯努力する所存であります。会員の皆様には多数の演題に応募していただき、御参加を宜しくお願いします。