公募・一部指定
PD1
腸内細菌と肝疾患
11月4日 14:00~17:00 第3会場
司会 | : | 米田政志 | 愛知医大・肝胆膵内科 |
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中島 淳 | 横浜市立大・肝胆膵消化器病学 |
近年腸内細菌解析の技術が次世代シーケンサーの導入で長足の進歩を遂げ,様々な分野で新たな知見が続々と報告されてきている.肝臓領域では単に患者の腸内細菌解析にとどまらずに,特にGut-Liver axisに着目した研究も多いのが特記すべき点である.これは,肝臓は生体防御の最前線で腸管に次ぐ外敵に対する防御器官であることを考えれば非常に重要である.最近では腸内細菌の解析にとどまらずその代謝産物,真菌などの研究も散見されるようになった.また食事や胆汁酸などのヒト腸管に分泌・暴露される様々な代謝物の腸内細菌による代謝という観点から,肝炎や肝硬変さらには肝臓癌における腸内細菌の関与も重要であり興味ある知見が発表されている.しかしこれら多くの研究は未だに全貌をとらえるには不十分であり,さらなる研究成果が求められている.今回のセッションでは基礎から臨床まで腸内細菌と肝疾患に焦点をあてた最新の研究成果を募り今後の肝臓病学における腸内細菌研究を俯瞰しつつ熱いディスカッションを展開したい.
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