会長挨拶

第21回日本肝臓学会大会
会長 田中 榮司
信州大・消化器内科
田中 榮司
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この度、第21回日本肝臓学会大会の会長にご指名いただき大変光栄に存じております。JDDWの福岡開催は6年ぶりであり、期日も10月と良い季節です。プログラムも工夫を凝らしましたので、多くの方々のご参加をお待ちしております。

日本肝臓学会大会では、肝臓学会主導の主題として12題のテーマを選びました。C型肝炎では、DAAs治療のSVR(ウイルス学的著効)率とSVR後の予後改善の2つをテーマとしました。DAAs治療のSVR率は格段に向上しましたが、まだ難治例が残されており、この対策が1つのテーマです。一方、SVR後の肝発癌例も少なくないことから、SVR後の予後改善をもう1つのテーマとしました。B型肝炎では、久しぶりに再活性化をテーマとし、最新の知見をまとめたいと思います。これに、治療の進歩をもう1つのテーマとして加え、B型肝炎を包括できるプログラムとしました。ウイルス肝炎ではもう1つ、肝移植後の抗ウイルス療法を統合プログラムとして計画しました。特にC型肝炎についてはDAAs治療の有効性が注目されています。肝癌では非B非C型肝癌を統合プログラムとして重点的に取り上げるとともに、進歩した治療について幅広く応募できるよう、肝癌治療のセッションも作りました。自己免疫肝疾患はInternational Sessionとして開催し、アジアにおける自己免疫性肝疾患の実態を明らかにしたいと思います。国により研究レベルに差がありますが、この分野で、日本がアジアのけん引役になれればと考えています。その他、NASH、肝硬変の合併症、肝再生、肝線維化を主題テーマとし、できるだけ多くの先生方が応募できるようにいたしました。

スタッフ一同、多くの演題応募をお待ちしております。

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