
- 第64回日本消化器がん検診学会大会
- 会長 三上 達也
弘前大学大学院 先制医療学
このたび、第64回日本消化器がん検診学会大会の会長を拝命いたしました、弘前大学の三上と申します。歴史ある本学会の学術集会をJDDW 2026において主催させていただけることを、大変光栄に存じます。
本大会のテーマは、「精度の高い効果的な消化器がん検診をめざして」といたしました。
大腸がん検診においては、便潜血検査免疫法が用いられておりますが、受診率や精検受診率が低いこともあり、その効果が十分に発揮されておらず、大腸内視鏡検診導入の是非が問われています。
胃がん検診においては、バリウム検査に加え、内視鏡検査も選択肢となっているものの、内視鏡医の不足により、実際に内視鏡検診を導入できている自治体は限られています。さらに、ピロリ菌感染を考慮したABC検診によるリスク層別化の有効性にも期待が寄せられています。
限られた医療資源の中で、さまざまなモダリティをいかに活用し「精度の高い効果的な検診」を実現できるのか、本学術集会を通じて、その方向性を示すことができればと考えております。
多くの皆様にご発表・ご討論いただき、実りある学術集会となることを心より願っております。どうぞ奮って演題をご応募いただき、神戸の地にて多数のご参集を賜りますよう、お願い申し上げます。