メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月1日(土) 14:00–17:00 第13会場(神戸国際会議場 国際会議室)
MS2-7
消化器領域おける診療看護師(NP)の肝腫瘍経皮的アブレーションチーム,手術助手(スコピスト),内視鏡介助,麻酔科での活動
川村 弘樹1
共同演者:仲本 嘉彦2, 相原 司2
- 1
- 明和病院・看護部
- 2
- 明和病院・外科
【目的】診療看護師(NP) (以下,NP)へのタスクシフト/タスクシェアは医療従事者の負担軽減が期待されている.現状,本邦のNPの働き方は多領域,且つ多様であり施設によって異なる.そこで当院の経験から消化器領域におけるNPの役割を検証した.【方法】2021年4月から2024年12月までの間,NPが関与した消化器症例は,肝腫瘍経皮的アブレーション治療 (以下,PAT)271/509症例 (53%),鏡視下手術スコピストとして162/2,446症例 (6%),外科内視鏡的逆行性胆管膵管造影 (以下,ERCP)の介助21/99症例 (21%),麻酔科医の指導下で担当した消化器領域の全身麻酔手術症例208例を対象とした.NPの役割を明確にするとともにカルテから後ろ向きに調査した.倫理的配慮としてデータは全て匿名化し個人が特定できないように留意した.【成績】全症例において医師が最終的に確認し署名もしくは指導することを条件とした.PATは入院から退院までチームの一員となり,使用薬剤と病理伝票,治療部位と手段の診療録,退院サマリー等を全例で代行入力した.スコピストを担当した腹腔鏡下手術の内訳は肝切除8件,胆嚢摘出75件,膵切除2件,胃切除11件,結腸切除25件,直腸切除・切断9件,虫垂切除11件,ヘルニア手術21件であった.全例で術中の重篤な合併症は認めず,医師の直接指示下で閉創時の真皮縫合を施行した.ERCPでは医師の確保が困難な際に招集され介助としてデバイスを操作した.麻酔管理業務においては挿管から抜管まで肝切除16件,胆嚢摘出25件,膵切除9件,食道切除1件,胃切除14件,結腸切除38件,直腸切除・切断22件,虫垂切除17件,ヘルニア手術31件,人工肛門閉鎖術等35件を担当した.【結論】医師の指導下で連携・協働を前提としPATチームやスコピスト,内視鏡介助,麻酔科でNPは役割を担うことができた.これは多忙な医師の負担を軽減し,時間確保の一助になり,医師のタスクシフト/タスクシェアに繋がる可能性がある.
- 索引用語1:診療看護師(NP)
- 索引用語2:タスクシフト/タスクシェア