司会の言葉
メディカルスタッフプログラム 2
緩和医療・ケアにおける多職種連携
4日 14:00~17:00 第13会場
公募・一部指定
- 司会
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三宅 智
土浦協同病院・緩和ケアセンター・緩和ケア科
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本松 裕子
東京医歯大病院・看護部
2007年に施行されたがん対策基本法によって,全国にがん診療連携拠点病院が整備され,認定要件の一つとして,緩和ケアチームの設置が義務付けられた.その後のがん対策推進基本計画においても,当初はがん治療の早期からとされた介入の時期が,がんの診断時と改変され,がん治療の全期間にわたって,緩和ケアが必要であることが強調された.その後,早期からの緩和ケアの介入が,がん患者の生命予後を改善するという報告もなされている.本来,緩和ケアはがん診療においてのみ提供されるものではないが,近年では,診療報酬上も心不全の緩和ケアについても診療加算が算定できるようになり,名実ともに,緩和ケアは,がんのみならず生命を脅かす疾患すべてに対して必要とされるようになってきた.本プログラムでは,このように守備範囲がますます広くなった緩和医療・ケアの提供体制について,異なる立場からの意見を共有し,多職種による効果的な連携について議論を深めたい.