Close
メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月4日(土)  14:00 - 17:00   第13会場:神戸国際会議場 国際会議室
MS2-6
在宅医療・在宅緩和ケアにおける多職種連携の質向上への取り組み~多職種アンケート調査の結果から~
飯田 智哉1, 門脇 睦子2, 山崎 なな3
1札幌在宅クリニックそよ風, 2訪問看護ステーションそよ風, 3居宅介護支援事業所そよ風
【目的】当院は在宅専門診療所で,診療患者数は約600名,2022年度の在宅看取り数は140名 (うち末期がんが110名),末期がん患者の在宅看取り率は約80%である.満足度の高い在宅医療・在宅緩和ケアを実践するためには質の高い多職種連携が重要であり,その質向上に対する取り組みの一つとして多職種アンケート調査を半年毎に行っているため,その内容について報告する.
【方法】2021年1月,同年7月,2022年1月,同年7月の時点で訪問診療を行っていた患者と関わりのある施設,訪問看護ステーション,居宅介護支援事業所などにアンケート用紙を送付し,返信を依頼した.調査項目は,推奨度調査としてNet Promoter Score (NPS) を用い,定義の通り0 (全く勧められない)~10 (是非勧めたい) の11段階で評価を得て,9~10を推奨者,7~8を中立者,0~6を批判者として,NPS=推奨者ー批判者で算出した.多職種連携の質に対する調査として日常診療・緊急時対応・情報共有などに関する計10項目の質問を用意し,1 (全くできていない)~5 (よくできている) の5段階で評価を得た.
【成績】回答率は44%, 49%, 54%, 44%であった.NPSは71, 62, 73, 62といずれも高値であったが,各回ともに介護職員よりも看護師の方が厳しい評価をしており,在宅緩和ケアにおける医師間の対応の相違や,新年度の運営体制の変化が低い評価に繋がっていた.当初は10項目の質問のうち「終末期がん患者に対する対応や方針は共有できているか」「当院の運営体制を伝えられているか」など情報共有に関する項目についてやや低い評価を受けていたが,徐々に改善が見られた.
【結論】多職種アンケート調査の結果を受けて,院内での意思統一のためのカンファレンスの充実や勉強会の開催,情報共有のための診療レポートの多職種への送付,多職種との関係性向上のための緩和ケアオンライン勉強会の定期開催やSNSによる情報発信など,現在様々な取り組みを行っている最中であり,その内容を共有したい.
索引用語 1:多職種連携
索引用語 2:在宅緩和ケア
ページの先頭