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メディカルスタッフプログラム1(JDDW)
11月3日(金)  9:00 - 12:00   第13会場:神戸国際会議場 国際会議室
MS1-4
胆膵疾患患者転院搬送システム“おおえど連携プロジェクト”の取り組み
渡邉 健雄1, 常井 寛2, 手島 一陽1
1同愛記念病院・消化器内科, 2同愛記念病院・救急診療
【目的】「地域連携&地域完結型医療(地元で専門的治療を受けられる)」「日常診療を止めない」
【方法】『おおえど連携プロジェクト』と銘打ち,地域の病院・診療所と連携し,コロナ禍で日常診療が停滞しがちななか,安心で安全な医療を安定して提供できる体制づくりをコメディカルとともにおこなった.具体的には胆膵疾患患者が,当院以外の病院を受診しても専門的治療を地元で受けられるようにした.もともと当院では病院救急車を運用していなかったが,病院所属の救急救命士が中心となり,他病院・診療所からの連絡を受け,看護師・救命士・事務が同乗し病院救急車を用いて当院へ搬送する体制をゼロから整えた.救命士・事務から地域病院・診療所に向けてアピール,他病院・診療所・往診医・当院医療相談員らとともに講演会をおこない,地元で「救急病院受診~当院での専門的治療~退院後(往診・緩和ケア等)」の流れを作れるよう地域各施設一体となった取り組みをおこない,区医師会でも本プロジェクトを紹介した.本プロジェクト展開前の2019年と,展開後でコロナ禍の2021年の1年間ずつで胆膵疾患患者について入院数・ERCP件数等を比較検討した.
【結果】2021年からの病院救急車運用で2023年3月までに110件の消化器疾患での運用をおこなった.うち,2021年胆膵疾患は49例.入院実患者数は149 vs. 397例(2.7倍),年間入院延日数1351 vs. 5556(月平均では113 vs. 463)(4.1倍)と大幅に増加.他院からの紹介が関与している入院数は50(33.6%) vs. 288例(72.5%)(p<0.01).2019年は診療所34,病院16の紹介入院数,2021年は診療所157,病院131と,病院からの紹介経由での入院数は全体の33.0%.年間ERCP件数は131 vs. 489例(3.7倍)と増加.
【結論】コロナ禍でも胆膵疾患患者が,他の施設を受診しても専門的治療を地元で受けられるようになった.救命士・病院救急車を用いた胆膵疾患患者受け入れ体制の取り組みについて報告する.
索引用語 1:救急救命士
索引用語 2:病院救急車
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