JDDW2022 (Japan Digestive Disease Week 2022) FUKUOKA

司会の言葉

JDDW 2022女性医師・研究者プログラム
「医師の働き方改革と女性医師・研究者のキャリア形成」

10月28日 14:00~17:00 第11会場

司会 飯島尋子 兵庫医大・消化器内科
馬場秀夫 熊本大大学院・消化器外科学
2024年4月より医師の働き方改革が開始される.勤務時間の罰則付き上限規制かつかなり厳しい内容で,一般勤務医は年960時間まで,地域医療確保暫定特例水準や集中的技能向上水準で,年1860時間までの制限が設けられる.本務の勤務先の労務時間に加え,外勤先の勤務時間も含まれ,勤務時間の適正かつ厳正な管理が求められる.また,連続勤務28時間,インターバル9時間の制限があり,当直翌日はフル勤務できない可能性がある.その規制の中で,女性医師の占める割合は30%を越え超高齢化社会を迎え医師確保は喫緊の課題でもある.若い世代の女性医師はライフイベントと専門医取得などキャリア形成の時期が重なり働き方改革がもたらす影響は大きいが,実際の医療現場では,最適な環境整備の改革は不十分であると考える.今後,特定行為研修終了看護師や,医療事務補助者へのタスクシフトなど,さまざまな医師の勤務時間短縮への取り組みなどを通じキャリア形成についても議論が必要になる.医師の働き方改革実施に向けた取り組みや工夫とキャリア形成について,あらゆる立場から議論いただきたい.

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