JDDW2022 (Japan Digestive Disease Week 2022) FUKUOKA

司会の言葉

パネルディスカッション 3

10月27日 9:00~11:00 第10会場

公募・一部指定

PD3
精度の高い胃がん検診への取り組み
司会 入口陽介 東京都立がん検診センター
伊藤高広 奈良県立医大・放射線診断・IVR学
近年,我が国は超高齢化社会を迎えて定年後の再就職人口も増加し,住民検診だけでなく職域検診や人間ドックなどにおけるがん検診の役割,精度管理が益々重要視されている.がん検診の精度管理には,技術・体制指標とプロセス指標に基づいたチェックリストと数値目標が示されており,検診から精密検査・治療・経過観察に従事する多職種の連携が必要である.胃がん検診では,内視鏡検診の対策型への導入から6年が経過したが,個別型として実施されることが多いため精度管理体制の課題が指摘され続けている.一方,胃X線検診は歴史があり,集団型で処理能力は高いが,近年の施設間の精度格差拡大やX線読影医の激減などが指摘されており,こちらも克服すべき課題が多い.さらに,若年層におけるHelicobacter pylori感染率の低下や除菌治療の普及,AI診断を含むICT技術の進歩など,胃がん検診を取り巻く環境は刻々と変化している.そこで,今回は次世代に向けた精度の高い胃がん検診への取り組みについて議論したい.幅広い分野からの演題応募を期待する.

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