JDDW2022 (Japan Digestive Disease Week 2022) FUKUOKA

司会の言葉

パネルディスカッション 17

10月29日 9:00~12:00 第12会場

公募・一部指定

PD17
IBDのTreat to Target戦略における内視鏡検査の意義と課題
司会 平井郁仁 福岡大・消化器内科
渡辺憲治 兵庫医大・消化器内科
IBDの治療目標は効果的な薬剤の普及により,臨床的寛解を越えて,内視鏡的寛解の達成,更には組織学的寛解まで志向するようになった.こうした高いレベルの寛解を維持するには,計画的なモニタリング結果に基づいて適宜治療を強化・緩和する戦略,すなわちTreat to Target(T2T)が求められる.Selecting Therapeutic Targets in Inflammatory Bowel Disease (STRIDE) 2では治療目標として,短期的には臨床的寛解,中期的にはバイオマーカー的寛解,長期的には内視鏡的寛解が提言されたが,例えばバイオマーカーの選定やカットオフ値の設定に統一した見解はなく,本邦独自の戦略もあっても良いと思われる.内視鏡検査はIBDのモニタリング法におけるGold standardであるが,浸襲性,内視鏡スコアなど評価方法,クローン病での小腸病変等,課題も少なくない.本セッションでは臨床での総合的なT2T戦略における各種内視鏡検査の意義や課題,バイオマーカーやCross-sectional imagingなど他のモニタリング法との相補的な活用や今後の展望等も含め,意欲的な演題を募集する.本邦における理想的なT2T戦略の方向性を決定するような活発な議論を期待したい.

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