JDDW2022 (Japan Digestive Disease Week 2022) FUKUOKA

司会の言葉

パネルディスカッション 16

10月29日 14:00~17:00 第10会場

公募・一部指定

PD16
慢性膵炎の内視鏡治療-外科治療に切り替えるタイミング
司会 竹山宜典 近畿大・外科
入澤篤志 獨協医大・消化器内科
腹痛・背部痛や閉塞性黄疸などの合併症を伴う慢性膵炎に対する内視鏡的治療としては,膵管口切開術,内視鏡的結石除去術,砕石術,膵管狭窄部拡張術,膵管ステント留置術,胆管狭窄部拡張術,胆管ステント留置術,仮性嚢胞ドレナージ術,腹腔神経叢融解術など,各病態に応じた様々な治療が施行されている.いずれも良い成績が報告されているが,難治例も少なからず存在し,その際には外科治療も検討しなくてはならない.疼痛治療については,内視鏡治療抵抗性の症例や尾部病変,飲酒継続例などに対しては比較的早期の外科的処置が望ましいとされているが,どのようなタイミングで外科治療に移行するかについては明確にされておらず,各施設で対応が異なっているのが実情である.また,長期にわたる内視鏡治療期間においては発癌の問題も考慮しなくてはならない.本パネルディスカッションでは,慢性膵炎の様々な病態における内視鏡治療から外科的治療に切り替える適切なタイミングについて討論し,今後の指針を提案できればと考える.多くの演題応募を期待している.

Back to top