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メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月23日(土) 14:00~17:00 第13会場:神戸国際会議場 国際会議室
MS2-4指
就労継続の支援~看護師の立場から~
花出 正美
がん研有明病院・がん相談支援センター
がんサバイバーが働くことに関連して直面する課題として,1)治療・検査・経過観察のための時間確保,2)体調・症状のセルフケア,3)自分の病気・治療を理解するための医療者とのコミュニケーション,4)職場の理解・配慮を引き出すための職場の人とのコミュニケーション,5)がん罹患前とは異なる自分にどのように向き合うか,などがあげられる.
看護師は,病院での問診において職業を質問するが,情報収集項目の空欄を埋める業務に留まってはいないだろうか? 治療期において,看護師は,治療前オリエンテーションや症状マネジメント,セルフケア支援などを実践し,がんサバイバーが治療を乗り切ることができるように支援する.看護師はこれらのケアを就労支援としては意識していないことがほとんどであるが,就労継続や働くことに関する意思決定に寄与していると実感することがある.
がん医療に関わる各職種が,就労支援という視点を意識しながら,日常業務を確実に遂行することが,就労継続支援の充実につながると考える.また,どこで,何をして,どのように働くか,すなわち社会的活動に関する価値観や優先順位は,一人ひとりで異なり,変化することも意識しておきたい.
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