11月1日 14:30~17:00 第5会場
公募・一部指定
大平 弘正 | 福島県立医大・消化器内科 |
原田 大 | 産業医大・3内科 |
自己免疫性肝疾患の長期予後は,治療効果の良好なAIHや無症候性PBCでは概ね良好であるが,早期に進行するAIH,症候性PBCやPSCにおいては治療のブレークスルーが必要である.PBCでは,新規薬剤の報告が海外からなされており今後の進展が期待されているが,肝不全型への対応やGlobeスコア,UK-PBCスコアといった予後予測式の本邦例での検証も必要である.PSCでは,肝移植なしの5年生存率は75%であり,UDCAなどの薬剤の予後改善については不明である.また,生体肝移植後の再発率が高いことも報告されている.長期予後改善のためには新規の薬剤の開発は勿論であるが,予後不良となる病態解析,予後予測のためのバイオマーカー同定,治療抵抗例に対する治療法ならびに発癌機構など解明すべき課題は多い.さらに,生命予後のみならず,掻痒や骨粗鬆症といったQOL改善も重要である.基礎・臨床面から多くの応募を期待する.
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