11月3日 9:00~12:00 第3会場
公募・一部指定
岡崎 和一 | 関西医大・3内科(消化器肝臓内科) |
児玉 裕三 | 神戸大大学院・消化器内科学 |
IgG4関連疾患は,自己免疫性膵炎における血清IgG4高値の発見に端を発し,我が国においてその全身性疾患としての概念が確立されてきた.自己免疫性膵炎とIgG4関連硬化性胆管炎は,IgG4関連疾患の胆膵領域における病変として各診断基準が策定され,罹患患者数も増加傾向にある.このような疾患概念の普及に伴い,種々の臓器病変や,悪性腫瘍との関連など,新たな臨床像も明らかになってきた.一方,その病態には未だ不明な点が多く,類似疾患との鑑別や,血清IgG4陰性例を含む非典型例など,診断に苦慮するケースも多い.また,自然に寛解する症例から,治療後に再燃を繰り返す症例まで,その臨床経過はさまざまであり,治療適応や治療法には議論を残すところである.本ワークショップでは,胆膵領域におけるIgG4関連疾患の病態解明研究に加え,その臨床像や診断法,さらには治療法・再燃・長期予後に関する最新知見について発表頂き,さらなる研究と診療の進歩に繋げたい.
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