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メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月3日(土) 14:00~17:00 第11会場:ポートピアホテル南館 トパーズ
MS2-11
臨床工学技士を加えたEndoscopic ultrasound guided fine needle aspiration(EUS-FNA)の検査の推進
正木 弦1, 黒川 健太1, 藤川 幸司2
1国立北海道がんセンター・臨床工学室, 2国立北海道がんセンター・消化器内科
【背景】Endoscopic ultrasound guided fine needle aspiration(以下EUS-FNA)は膵腫瘍,粘膜下腫瘍等の診断には欠かせない検査である.しかし,その装置は複雑で,知識が必要である.臨床工学技士が業務に参入する以前から,内視鏡システムと内視鏡用超音波画像診断装置の連動などに関するトラブルシューティングを行っていた経緯もあり,日常的に消化器内視鏡検査・治療に加わっていく中でメリットは高いと考えた.【目的】臨床工学技士の観点からチームとしてEUS-FNAにおける検査の精度・安全性の向上を目指す【方法】EUS-FNAの業務内容を明確化し,臨床工学技士の業務を内視鏡センタースタッフと検討する.【結果】スタッフ配置は,医師1名,看護師2名から,医師1名,看護師1名,臨床工学技士1名,臨床検査技師1名に変更した.臨床工学技士は装置セッティング,画像の送信確認,装置操作,デバイス介助,患者介助を行う事とした.検査前に内視鏡システムと内視鏡用超音波画像診断装置の入出力の接続,スコープの点検を担当し,検査中はスコープの挿入介助と医師の内視鏡用超音波画像診断装置操作(計測,ドプラ血流確認等)のサポートを行い,指定されたFNA針の介助を行った.【考察】当院臨床工学技士は普段から手術室関連業務に携わる中で各種装置のセッティングに従事しており,基本的な接続,動作点検など他の職種より優位だと考えられる.すでに消化器内視鏡検査・治療へ積極的に携わる事で,患者介助やデバイス介助も問題なく行えると同時に,今回のEUS-FNAでも内視鏡用超音波画像診断装置の機能を熟知した臨床工学技士の介入の意義は大きいと考えられる.【結語】確実な装置のセッティング,装置操作,デバイス介助等を行う事で臨床工学技士の専門性が発揮された.医師,看護師は各職種の専門性をより高め,チームとして検査の精度・安全性の向上を図ることができた.
索引用語 1:臨床工学技士
索引用語 2:EUS-FNA
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