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メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月3日(土) 14:00~17:00 第11会場:ポートピアホテル南館 トパーズ
MS2-2指
特定行為研修制度の概要及びその活動の実際(ろう孔管理関連)
鈴木 雅子
上尾中央第二病院・看護部
特定行為研修とは,診療の補助であり,看護師が手順書により行う場合には,実践的な理解力,思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる21区分38の行為でありその中で消化器に係わる行為は次の行為です.区分:ろう孔管理関連特定行為:胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換医師の指示の下,手順書により,身体所見(ろう孔の破たんの有無,接着部や周囲の皮膚の状態,発熱の有無等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換を行う.厚生労働省ホームページよりろう孔管理関連項目には胃瘻腸瘻管理のみではなく,膀胱瘻管理も含まれるため共に履修する必要がある.現場での状況 当院は慢性期病院であり,胃瘻・腸ろうカテーテルを使用し栄養管理を行っている患者が多く入院されている.胃瘻カテーテルの交換は,バルーンタイプで月1回バンパータイプで6ヵ月に1回交換している.月1回のカテーテル交換は院内において数少ない医師にとって業務の負担となり,多忙さにより患者の医療に悪影響を与える可能性は否定できない.研修を修了し訓練を受けた看護師が医師に変わり胃瘻交換を行う体制を整備することが必要になった.開始当初はまだ緊急時のみの交換しか手順書に盛り込んでいなかった.胃瘻の事故抜去などの緊急時ケースは現場ではそう多くはなく,研修を受けた看護師を院内で活用できる体制ではなかった.また緊急時のみの交換では研修を受けた看護師も手技や手順を忘れてしまう可能性がある.院内には研修終了者が2名おり時折医師と共に胃瘻交換を行っている.今年度は緊急時以外でも胃瘻交換を行えるよう活動態勢を整え手順書を修正し現場で活用出来るようにしていく.
索引用語 1:厚生労働省ホームページより引用
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