14日 9:00-12:00 第12会場
公募
桑野 博行 | 群馬大大学院・総合外科学 |
北山 丈二 | 自治医大・消化器・一般外科 |
消化器癌の腹膜播種は予後不良であり,その治療成績はいまだ満足できるものではない.しかし,原発臓器により腹膜播種の様相・性格が異なっているのも事実であり,同じadenocarcinomaであっても胃癌や膵癌の播種と,大腸癌の播種ではその特徴も治療戦略も異なる.また,GISTや腹膜偽粘液腫のような特殊な播種の病態を示す疾患もある.新たなアプローチを開発すべく臨床試験が進行中であるが,胃癌腹膜播種に対してPhoenix GC試験で検討された経口・経静脈・腹腔内併用化学療法では,P1やCY1の症例でも,治療によりPやCYを陰転化させ,長期予後を得られる例が多数あり,期待される治療法の一つである.本ワークショップでは,癌腫毎の腹膜播種の特徴を明らかにするとともに,各施設での全身化学療法や腹腔内化学療法,温熱療法,さらには外科的アプローチ等の工夫とその成績をお示しいただき,治療戦略について議論していただきたい.
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