会長講演(内視鏡)

屋嘉比康治
屋嘉比康治
埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科

1976年東京大学医学部卒業,東京大学付属病院にて研修を開始,1978年に同大学第3内科に入局し松尾裕先生に師事する.松尾先生から研究の手ほどきを受け消化管ホルモンについてさらに酸分泌機能の解明について明け暮れた.その頃,モルモット単離細胞の実験系を確立するのに2年かかり苦戦した思い出は忘れられない経験であった.

学位論文となったソマトスタチン研究の国際シンポジウムでの発表で,当時UCLA准教授であったTadataka Yamadaと出会い,のちに留学するきっかけとなった.

1986-1988年の間,前消化器病学会理事長,現JDDW理事長の菅野健太郎先生の薦めもありミシガン大学に留学する.大変に貴重な経験をすることができた.

帰国後,中村孝司教授が率いる帝京大学第3内科消化器研究室に助教授として赴任し内視鏡学と縁することになる.中村教授の考えで「内視鏡を駆使して消化器病学を進める」との姿勢をこの頃に教えていただく.

今回の会長講演の内容もこの頃に始まった研究のまとめである.

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