10月25日(土) 10:26–11:16 第15会場(神戸国際展示場3号館 デジタルポスター会場)
外P-108

当科における進行胃癌に対する術前化学療法の現状

中ノ子 智徳1
共著者:古賀 聡1, 井口 詔一1, 廣瀬 皓介1, 赤峰 翔1, 高橋 良彰1, 影山 優美子1, 平山 佳愛1, 武谷 憲二1, 吉田 倫太郎1, 丸山 晴司1, 皆川 亮介1, 甲斐 正徳1, 梶山 潔1
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麻生飯塚病院・外科
【背景】術前化学療法は手術時の病勢を軽減する手段の一つであり奏効具合によっては外科的切除が期待できるが,胃癌において明確なコンセンサスはまだない.【目的】当科において術前化学療法を行った進行胃癌症例を通して胃癌に対する術前化学療法の実際とそれがもたらした結果について考察する.【方法】2009年1月から2013年12月の期間で当科にて術前化学療法を行ったのち外科的切除を行った症例の治療効果や予後などに関して検討を行った.対象は術前化学療法ののち根治的切除を達成した症例とし姑息的切除術に終わった症例などは除外した.【結果】症例は12例で,初診時cStage IIが1例,cStage IIIが6例,cStage IVが5例であった.Stage II, III症例において術前化学療法が選択された理由は隣接臓器への浸潤もしくはBulkyなリンパ節転移巣により切除困難と判断された症例などであった.Stage IV症例での遠隔転移臓器は肝転移が3例,遠隔リンパ節転移が1例,腹膜播種が1例であった.選択された化学療法はS-1単剤投与が1例,S-1+CDDPが3例,S-1+DOCが4例であった.その他の4例は複数のレジメンが施行されていた.9例でPRを得ることができ,施行回数は中央値で3.5kurであった.いずれも開腹での胃切除,根治的リンパ節郭清が施行され,cStage IV症例は遠隔転移巣も切除された.病理学的治療効果はGrade 3が2例,Grade 2が3例,Grade 1が7例であった.術死はなく周術期合併症はSSIが1例,腹腔内膿瘍形成が2例,吻合不全が2例であった.術後入院期間は中央値で28.5日間であった.術後化学療法は9例でS-1が選択され,1例はUFT,残り2例は施行されなかった.生存期間中央値は33.3ヶ月であった.再発は4例に認め,うち3例は術後1年以内に再発しており再発した4例は全て癌死した.【結語】胃癌における術前化学療法は安全に施行することができるが再発した症例は予後が悪いことが示唆された.