10月25日(土) 9:30–10:18 第15会場(神戸国際展示場3号館 デジタルポスター会場)
外P-89

胃GISTに対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)の検討

西 正暁1
共著者:島田 光生1, 栗田 信浩1, 吉川 幸造1, 東島 潤1, 中尾 寿宏1, 徳永 卓哉1, 高須 千絵1, 江藤 祥平1, 北村 晋志2, 六車 直樹2, 高山 哲治2
1
徳島大・消化器・移植外科
2
徳島大・消化器内科
【背景】内視鏡的治療技術の進歩により,管腔内内視鏡治療や腹腔鏡の枠を超えた治療が可能になってきている.胃GISTや早期胃癌に対するLECS(Laparoscopic and endoscopic cooperative surgery)は内科と外科をつなぐ新たな治療法として,有用性が報告されている.【対象】2009-2014年までに胃GISTに対してLECSを施行した4例.【結果】年齢は60.5(56-83),男/女1/3例.胃内発育型3例,壁外発育型1例.部位はU/M領域 2/2例.腫瘍径は4.9cm(3-6.2).出血量は41ml,手術時間は313分.全例術後合併症なく経過し退院した.術後在院日数は13日であった.1例は高度肥満症例で,減量後に手術を施行した.手術は通常の胃癌手術に準じた5portで開始し,腫瘍周囲を剥離した後に内視鏡下に腫瘍辺縁に沿って切開を加え,そのラインに沿って超音波凝固切開装置で切離をすすめる.切開部の閉鎖はlinear staplerを用いて行っている.内視鏡の併用により過不足のない切除が可能であり,また3D volumetric software VINCENTを用いた術前シュミュレーションを行っている(図).【結語】胃GISTに対するLECSは病変部を安全に同定でき,有用な手術法と考えられる.
図表は掲載しておりませんので、各学会誌をご確認ください。