ワークショップ6

10日 14:00-17:00 第7会場

病態栄養からみた肝・胆・膵疾患−治療への応用−

公募

  司会 森山光彦 日本大・消化器肝臓内科
    中村光男 弘前大・保健学科病因・病態検査学
肝胆膵は摂取栄養素の消化吸収、代謝の面において重要な役割を果たしている。したがって、肝胆膵疾患は栄養と関連する疾患が多い。低栄養をきたす疾患として、肝疾患では、肝硬変、劇症肝炎などがある。これらは、蛋白やコレステロール合成障害による低アルブミン血症、低コレステロール血症や肝での糖質取り込み障害による肝性糖尿病が生じる。膵疾患では、慢性膵炎非代償期や膵切除などがある。膵外分泌機能不全による、脂肪を主とした栄養素の消化吸収障害が低アルブミン血症、低コレステロール血症をもたらし、インスリン分泌不全によって膵性糖尿病が生じる。一方、肥満、糖尿病などの過栄養によって、脂肪肝、胆石症などの発症リスクが高くなる。したがって、肝胆膵疾患の治療においては病態を把握し、低栄養や過栄養をさけるための栄養治療が重要である。また、肝胆膵疾患は糖尿病を合併することが多く、糖尿病治療における食事制限の功罪についても病態栄養を理解した上で判断しなければならない。そこで、本ワークショップでは、肝胆膵疾患の病態栄養を現疾患治療、合併する糖尿病治療へ応用していくことを観点に多くの演題を募集したい。