ワークショップ13

11日 14:00-17:00 第12会場

高齢者上部消化管出血における止血治療戦略−静脈瘤を除く

公募

  司会 芳野純治 藤田保健衛生大坂文種報徳會病院・内科
    藤本一眞 佐賀大・内科
上部消化管出血の大半を占める出血性潰瘍に関しては、Helicobacter pylori 除菌治療が普及し、NSAIDs服用(アスピリンを含む)に起因する割合が増加している。高齢者のNSAIDs服用者(アスピリンを含む)患者は重篤な合併症をもっている場合が多く、消化管出血の治療が容易でない場合もある。内視鏡治療を中心に多くの治療法があるが、治療法は各医療機関で選択しており、多岐にわたっているのが日本の現状である。今回は高齢者の上部消化管出血に焦点をあて、緊急内視鏡的治療を中心に、適応やタイミング、実施体制や患者管理、薬剤投与(胃酸分泌抑制剤の使用法、抗血栓薬の扱い方)、麻酔法、具体的な止血法、等を可能なかぎり客観的なデータにもとづきながら議論していきたい。日本では長年にわたり議論されてきた問題であるが、明確なエビデンスは少なく、今回は診療指針となりうる結論がでることを期待する。