シンポジウム15

12日 14:40-17:00 第4会場

下部直腸癌側方リンパ節転移に対する診断と治療方針

公募

  司会 渡邉聡明 東京大大学院・腫瘍外科学
    白水和雄 久留米大・外科
本邦では、側方リンパ節郭清が下部直腸癌に対する標準術式であるが、近年は、欧米で広く行われている術前chemoradiotherapyを補助療法として施行する施設もある。しかし、術前chemoradiotherapyと側方郭清の位置づけに関しては必ずしもコンセンサスは得られていない。予防的側方郭清が省略できるとする施設、照射後も予防的側方郭清は行うべきであるとする施設など様々である。また、最近は腹腔鏡下手術による側方郭清も報告されるようになっている。しかし、直腸癌に対する腹腔鏡下手術自体が、まだ標準術式となっていない段階で、側方郭清を、腹腔鏡下手術で行う事の妥当性はどう考えたら良いのか。本シンポジウムでは、これら近年の側方リンパ節転移に関わる診断、治療の問題点について、今後の展望も含めて検討したい。