シンポジウム11

11日 14:00-17:00 第8会場

肝疾患に対する先端医療

公募・一部指定

  司会 橋爪 誠 九州大大学院・先端医療医学
    本多政夫 金沢大・消化器内科
近年、新たな抗ウイルス薬が開発されるなかで、肝炎・肝癌患者の高齢化が進み、さらにはNBNC肝癌の増加も懸念される。従来の診断・治療法を超える新しい先端医療の開発が望まれる。GWASや次世代シークエンサーの導入により、新たな疾患感受性遺伝子や予後関連マーカーが同定され、治療の個別化や新たな創薬の開発が期待されている。また、免疫学の進歩により、樹状細胞を用いた免疫療法やペプチドワクチンの安全性・有効性が評価されつつある。骨髄や脂肪細胞由来の幹細胞を用いた新たな肝再生医療にも期待が持たれる。さらにはiPS細胞の発見を契機に皮膚細胞から直接肝細胞に分化誘導する試みも行われている。難治性肝癌に対しては新規抗がん剤の試み、放射線治療の効果も期待できる。本シンポジウムでは次世代の肝疾患診療・治療に関わる演題を広く募集し、肝疾患の先端医療の可能性について論じたい。