シンポジウム10

11日 9:00-12:00 第8会場

肝発癌・進展機序研究に与える幹細胞学のインパクト

公募

  司会 矢野博久 久留米大・病理学
    坂井田功 山口大大学院・消化器病態内科学
癌幹細胞は正常の幹細胞と同じように“自己複製と分化能”する力があり、様々な癌細胞を作り出す。消化器領域においても癌幹細胞の存在が明らかになってきている。一方で癌幹細胞は化学療法耐性の細胞群であり、その制御が癌治療に対する患者の予後を決めると考えられている。様々な癌幹細胞表面マーカーが提唱されているが統一的なマーカーはなく、また機能評価につながるマーカーもない状況である。癌細胞集団はヘテロな細胞集団であるため、さまざまな癌幹細胞マーカーが報告されている可能性がある。患者救命のためには一日も早い癌幹細胞をターゲットとした抗癌剤の開発が期待される。本シンポジウムでは、消化器領域での、癌幹細胞の発生・増殖・進展の制御機構の解明や新たな癌幹細胞のマーカー・アッセイ系・治療法の開発につながる研究など幅広い演題を募集したい。