パネルディスカッション24

13日 9:00-12:00 第12会場

高度進行食道癌に対する治療戦略

公募

  司会 藤田博正 久留米大・外科
    松原久裕 千葉大大学院・先端応用外科学
食道癌に対する治療成績は手術・放射線・化学療法を軸とした集学的治療の進歩により向上してきた。しかしながら、高度進行食道癌の成績は未だ十分とは言えず予後は不良である。他臓器浸潤例に対する化学放射線治療後に切除可能となった場合の切除の意義、切除可能性についての判定時期、いわゆる導入化学療法の位置づけについて、また他臓器浸潤例であっても切除を念頭におき初回治療は化学療法を選択するのか、他方遠隔転移例においては放射線を併用せず化学療法のみ施行することが一般的であるが、局所に放射線を併用する意義はあるのか、遠隔リンパ節転移例に対する手術の意義、等々検討すべき課題は山積している。従来の治療法のみならず革新的な治療法の開発を含め、本セッションでは高度進行食道癌に対する治療戦略およびその成績について発表していただき、今後の治療成績向上に資する討論をしていただきたい。