第12回医療研修会

12日 14:00-17:00 第9会場

「地域医療と医師の配置について」

  司会 菅野健太郎 自治医大・消化器内科
    上西紀夫 公立昭和病院
地域医療の崩壊が叫ばれ様々な検討や試みがなされているが、解決策が見えていないのが現状である。その問題の根幹にあるのが医師の偏在、そして診療科の分布である。国は地域における診療体制の変革をもたらすべく「公立病院改革ガイドライン」を公表し、公立病院事業経営の改革に総合的に取り組むよう要請、さらに医療計画の見直しに着手しているが、地域医療の崩壊に歯止めがかかっているとは言い難いのが現状である。医師の偏在、そして診療科の分布については、新臨床研修医制度が発足して以来コントロール困難、需給関係のアンバランスなどにより地域医療の崩壊に拍車がかかっている。そこで今回の医療研修会では、1.医師の確保:大学新設か地域枠か:政治の視点、医師会の考え方、2.地域医療を担う医師像:総合医か専門医か:患者の視点、医療機関の視点、3.地域医療を担う医師のキャリアパスは?:研修、専門教育、行政との連携、の主に3つの論点についてそれぞれの立場からご意見をいただき、この喫緊の課題についての提言ができればと考えている。