ワークショップ17

22日 10:30-12:00 第10会場

小腸疾患の診断と治療

公募・一部指定

  司会 緒方 裕 久留米大医療センター・外科
    山本博徳 自治医大・光学医療センター
カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡の開発により深部小腸への内視鏡的アプローチが可能となった。それに伴って小腸疾患の診断と治療にも近年変革がもたらされている。従来診断困難であったために開腹術によるアプローチが必要であった病態に対して内視鏡的アプローチが可能となり,治療に開腹術を要していたものが内視鏡的に治療されるようになってきている。小腸出血に対する内視鏡診断,内視鏡的止血やPeutz-Jeghers症候群の小腸ポリープに対する内視鏡的切除などがその代表的なものである。また,外科的に再建された術後腸管のために従来の方法では内視鏡的アプローチが出来なかったReux-en-Y吻合術後の輸入脚などに対しても内視鏡的アプローチが可能となった。さらに,新しい内視鏡的アプローチにより小腸がんの早期発見が期待される。本ワークショップではこれらの変化を踏まえたうえで小腸疾患の診断と治療に関して最新の考え方を各施設の成績を元にお示しいただきたい。小腸疾患を持つ患者にとって最も効率的で有効な診断・治療は何かを議論したいと考えている。