ワークショップ12

21日 9:00-12:00 第13会場

肝癌局所制御の標準化

公募

  司会 池田健次 虎の門病院・肝臓センター
    國分茂博 順天堂大練馬病院・消化器内科
肝癌に対する治療として,外科切除に加え,ラジオ波焼灼療法(RFA)が可能となり,反復再発に際しての治療選択肢が増え,肝癌患者の予後は改善したと考えられている。しかし「局所再発」は,肝切除術後には稀にしか起こらないのに対し,RFA治療後には数%〜10数%の頻度で起こると報告されている。この差異の理由として,外科治療では核出術でも切除・壊死範囲がやや大きくなること,RFAでは種々の理由で壊死領域が不十分になりやすいことなどが考えられる。局所制御能に関しては,治療法の違いもさることながら,治療後の効果判定手段,判定基準や解釈が異なっていることもある。さらにRFAでは焼灼域に接した再発のみを「局所再発」とする場合が多いのに対し,外科では同亜区域内の再発を「局所再発」とすることもある。このワークショップでは,局所再発に関する多くの発表を頂き,局所制御に関するコンセンサスを形成するとともに,局所再発の肝癌治療全体ひいては予後における意義を議論したい。