シンポジウム13

21日 15:00-17:00 第4会場

炎症と消化器癌

公募・一部指定

  司会 千葉 勉 京都大大学院・消化器内科学
    小池和彦 東京大大学院・消化器内科学
炎症が発癌の危険因子であることは古くから知られていた。事実消化器領域では,肝炎,PSC, 膵炎,胃炎,Barrett食道,炎症性腸疾患などの炎症部位からがんが高頻度に発症する。炎症の場では,種々のサイトカインや増殖因子の発現増加,さらにCOX2や,ROSなどの産生増加,などを介して炎症や細胞増殖が亢進するとともに,ゲノムの不安定性やメチル化などのジェネティック,エピジェネティックな変化が生じており,これらが互いにに関連しあって発癌に関与するものと想定される。本シンポジウムでは消化器癌の炎症発癌について,まずその機序を明らかにし,その結果,炎症発癌の予防,さらには早期診断,治療への可能性についても議論したいと考えている。