シンポジウム1

20日 9:00-12:00 第1会場

肥満と消化器疾患

公募・一部指定

  司会 恩地森一 愛媛大大学院・先端病態制御内科学
    渡辺純夫 順天堂大・消化器内科
先進諸国においては,この2〜30年の間に,肥満者人口が爆発的に増加している。本邦においても食事の西洋化,飽食の時代を迎え,同様な傾向がみられる。現在では,肥満は,成人人口の約20%程度に在って,なお増加の傾向が続き,生活習慣病の中核的病態となっている。消化器は消化・吸収,栄養物の代謝や腸内細菌叢など,直接肥満の成立に関与する。そして肥満の制御に関与するホルモン分泌臓器も小腸,膵臓や内臓脂肪組織など消化器である。また,肥満に伴う消化器疾患もNASHや大腸癌など多い。消化器病学会では理事長による諮問委員会を立ち上げ,肥満を消化器医が現在および次世代の研究と診療の対象とすべき課題であることを宣言している。そのような背景を踏まえて,本シンポジウムでは,内臓脂肪組織も含めて「肥満と消化器疾患」に関する基礎的,臨床的な研究を発表いただき現状の理解と将来への展望を議論したい。