パネルディスカッション2

20日 14:00-17:00 第3会場

過敏性腸症候群−消化吸収機能の側面から−

公募・一部指定

  司会 金子 宏  星ヶ丘マタニティ病院
    穂苅量太  防衛医大・2内科
過敏性腸症候群の病態解明が進み,運動機能・知覚機能の異常の面から掘り下げられている。しかし,消化管は運動・知覚のほかに吸収・分泌・免疫・寛容など様々な機能を複合的に司る臓器である。このような多岐にわたる機能面から過敏性腸症候群の病態を考える必要はないだろうか。本パネルディスカッションでは,過敏性腸症候群を消化吸収機能の側面から討論したい。具体的には,腸内容物として食物繊維,腸内有機酸や,胆汁酸などが消化吸収を含めた消化管機能に作用する傍ら,過敏性腸症候群の病態に影響しないか,腸内細菌叢の変化の影響,また,その中間でサイトカイン動態を中心とした免疫・寛容に変化はないか,など多くの興味深い話題が対象になると考えられる。また,これらの知見を臨床にどのように応用させるか議論のあるところである。さらにこれらのメカニズムとしてNeuropeptidesの動態など基礎的な面からも議論を行いたい。