パネルディスカッション14

22日 9:00-12:00 第6会場

ERAS(Enhanced Recovery After Surgery)を応用した消化器疾患の周術期栄養管理

公募・一部指定

  司会 大村健二 山中温泉医療センター
    東口志 藤田保健衛生大・外科・緩和医療学
ERAS(Enhanced recovery after surgery)は,欧州臨床栄養代謝学会(ESPEN)が主体となって提唱した,術後の早期回復を企図した周術期管理である。ERASは開腹下の結腸切除術を対象としたもので,さらにその構成要素の一つひとつは欧米のエビデンスに基づいたものである。したがって,欧米と同様のものを我が国にそのまま導入して良いかについては異論があり,完全なERSAプログラムが実施されている施設はいまだ少数である。しかし,一方で我が国の消化器外科医が行ってきた周術期管理にはエビデンスのないものが多く,ERASを否定する根拠もないのも事実である。本パネルディスカッションでは,結腸切除術に限らずERASを積極的に取り入れている先駆的な施設に発表していただく。そして,どこまで欧米のエビデンスに基づいて良いのか,現時点での経験をもとに論じていただく。さらに,ERASプログラムを導入する際に必要な複数の診療科の連携についても討論していただきたい。