パネルディスカッション1

20日 9:00-11:00 第3会場

消化器疾患における安静時エネルギー代謝測定の意義と有用性

公募・一部指定

  司会 柳町 幸 弘前大大学院・内分泌代謝内科学
    松井輝明  日本大・消化器肝臓内科
消化管は食事の摂取,消化吸収,吸収された栄養素の組織への供給に大きく関与する。したがって,消化器疾患は薬物療法に加え適切な栄養療法を行わなければならない。適切な栄養療法を行う上で,まず疾患ごとの患者さんの必要エネルギー量すなわち総エネルギー消費量を明らかにしなければならない。現在は,総エネルギー消費量はHarris-Benedict式とストレス係数を用いて算出されているが,侵襲の程度や病態の変化に応じたエネルギー量になっているかについては不明である。そこで,総エネルギー消費量の約60%を占める安静時エネルギー消費量を実測することで,患者さん個々のリアルタイムの代謝状態を把握することができると考えられる。本パネルディスカッションでは,消化器疾患の病態把握,外科侵襲時や急性期・慢性期の栄養治療における安静時エネルギー代謝測定の意義と有用性について消化器診療に携わる多くの方々とディスカッションし,臨床の場へフィードバックしていきたい。