JDDW2010 第18回 日本消化器関連学会週間  
14日 / 9:00-12:00 第8会場

ワークショップ 14

肝胆膵での上皮内腫瘍:病態解明と治療戦略

司会: 中沼安二 金沢大大学院・形態機能病理学
  山口幸二 産業医大・1外科

現在,導管,管腔臓器あるいは腺腔に由来する癌腫の前癌病変あるいは早期癌病変として,上皮内腫瘍(上皮内癌を含む)が注目されている.膵管と胆管は,解剖学的に近接した導管であり,また発生学的にも類似性が注目されている.膵臓では,pancreatic intraepithelial neoplasm (PanIN)が従来より注目されていたが,最近,胆管にも類似の病態が存在することが注目され,biliary intraepithelial neoplasm(BilIN)と呼ばれている.いずれも多段階的に進行癌に進展すると考えられている.また,膵管内,胆管内の乳頭状の上皮内腫瘍としてIPMNとIPNBが注目され,浸潤癌に移行することが知られている.本ワークショップでは,胆管内,膵管内での上皮内腫瘍に関して,その臨床病理像,遺伝子異常などを最近の展開を議論して頂きたい.

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