JDDW2010 第18回 日本消化器関連学会週間  
14日 / 14:00-16:30 第5会場

ワークショップ 10

肝細胞癌に対する画像診断の進歩と新たな治療戦略

司会: 今井康陽 市立池田病院・消化器内科
  村上卓道 近畿大・放射線診断学

近年のMDCT,MRI,超音波等の各種画像機器の技術開発に伴い,肝細胞癌の画像診断能は著しく向上した.更に,第2世代超音波造影剤や肝細胞特異性MRI造影剤であるGd-EOB-DTPAの登場により,肝細胞癌の非侵襲的画像診断はさらに進歩した.すなわち,形態,血流,拡散診断に加え,肝網内系や肝細胞機能からも診断情報を得ることができるようになり,境界病変や早期肝癌の検出,組織分化度の診断なども可能となってきている.また,造影エコー,Real-time virtual sonographyなどの治療支援を用いた局所治療や術中造影エコーによる切除範囲の評価が広く行われるようになり,治療成績の向上にもつながっている.本ワークショップでは,新しい肝細胞癌の画像診断法の基礎的および臨床的な成績を発表していただき,今後の肝細胞癌診断の最適化の方向性を探るとともに,これらを用いた治療法の新たな展開を議論したい.

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