会長挨拶
会長 北野 正剛
第74回 日本消化器内視鏡学会総会
会長 : 北 野 正 剛
(大分大・第一外科)
 2007年秋、神戸市で開催されるJDDW2007において、第74回 日本消化器内視鏡学会総会の会長を仰せつかり、大変に光栄に存じております。
 JDDW2007は、平成19年10月18日(木)から21日(日)までの4日間、神戸ポートピアホテルにて開催することとなりました。丹羽理事長をはじめ、理事、名誉会員、プログラム委員、評議員そして学会員皆様のご指導をいただきながら、伝統と名誉ある日本消化器内視鏡学会の名に恥じないすばらしい学会総会を運営したいと考えています。
 JDDW2007は、5学会のうち3学会の会長が外科医であるという特色を受けて、本総会では、内科医をはじめ外科医、さらには病理医や放射線科医など消化器内視鏡学を学ぶ幅広い分野の先生方にご参加、ご討議いただける主題プログラムを準備しています。早期癌に対するEMR/ESDと腹腔鏡下手術、胆管結石症、GERDおよび病的肥満症などEndoscopist(内科医)とLaparoscopist(外科医)のクロストークする領域をその治療成績とメリット・ディメリットを踏まえて十分にDiscussionしていただく予定です。診断面では、近年、急速に進歩を遂げている拡大内視鏡、NBI、カプセル内視鏡、ダブルバルーン、経鼻内視鏡などの新しい光学診断技術にもfocusをあてた主題を組んでいます。JDDW開催の基本理念に基づき、共通主題はできるだけ合同セッションで広い視野からの議論を展開できるように工夫しており、また本学会の特徴であるビデオセッションでは内視鏡画像を用いた十分な時間を割り当てたプログラムを企画しています。
 JDDW2007のもうひとつの特色として、今回、APDW(アジア太平洋消化器関連学会週間)と同時期開催が予定されており、国内にとどまらずアジア太平洋諸国の多くの内視鏡医の先生方とDiscussionを深める絶好の機会だと考えています。若手内視鏡医は、本総会参加を足がかりに、ぜひ世界へ通じる国際的な内視鏡医としての実力を身につけていただきたいと願っています。
 内視鏡学の進歩はめざましく、取り巻く環境も急速に変化しつつあります。特別講演、招待講演も、このような医療情勢を踏まえて、多面的、国際的観点から、企画をすすめています。2007年秋の本総会の開催がこれからの消化器内視鏡学の大きな発展の一助になることを願って、皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。