議長挨拶
 JDDWは、1993年にDDW-Japanとして第1回を開催しております。当時の参加者は1万人でしたが、現在では1万5千人にも上ろうとしているきわめて大きな学術集会となっています。
 本機構の発足にあたっては、消化器全体として総合的、有機的な研究発表、討論を行なう場として位置づけられ、さらに医学・医療が社会に開かれたものとして、社会貢献をすることが目的として掲げられました。また、会の運営もなるべくスリムで簡素なものとすることも示されています。JDDWがその意図するところに沿って、徐々に盛会になってきたのも、歴代の世話人、監事、幹事をはじめとし、参加学会の役員、評議員、会員の方々のお力の賜物であります。さらに、JDDW事務局の献身的な努力なくしては、機構はスムーズに運営されなかったでしょう。事務局の方々に改めて感謝いたします。
 さて、JDDW2007は神戸で開かれます。日本消化器病学会(会長 跡見裕)、日本消化器内視鏡学会(会長 北野正剛)、日本肝臓学会(会長 有井滋樹)、日本消化器がん検診学会(会長 一瀬雅夫)、日本消化吸収学会(会長 三木一正)が参加し、多くの主題や特別企画等、幅広く消化器全般のことが取り上げられています。恒例となっている医療研修会では、いわゆる後期臨床研修制度が取り上げられ、我々が目指す理想的な研修への道を拓く討論が期待されます。さらに教育講演では、自己免疫による消化器疾患が取り上げられています。多くの主題もふくめ、有益な講演にあふれていると確信しております。
 また今回の特徴は、Asian Pacific Digestive Weekが、藤原研司、丹羽寛文両会長のもとで、JDDWに先立って開催されることです。アジア地域から多くの方々が訪れ、当然JDDWに参加される方も少なくありません。アジアの友人、知人と旧交を温めるよい場であり、わが国の消化器病学のレベルの高さを示す機会ですので、JDDWとしても積極的に協力して準備を進めているところです。
 神戸にできた飛行場は、学会会場にもきわめて近く、本当に便利になりました。是非多くの方々の参加をお願い申し上げます。
JDDW2007  議長  跡見 裕