ご 挨 拶

 DDW−Japanは1993年の開催以来、神戸、横浜、京都、広島、名古屋、大阪、福岡など参加人数の関係から大都市に近い地域で開催されてきました。しかし、次第に他の地域からも開催の要望があり、DDW−Japanの各委員や地域の関係者と種々調査、検討をした結果、このたび札幌で開催されることになりました。参加学会の会長も鹿児島はじめ遠方からの参加となりましたが、全会長のご熱意、ご協力と円滑なる運営のおかげで参加者の方々にご満足のいただける学会週間になったのではないかと考えております。北海道での開催は初めてで、季節も10月中旬と北海道では晩秋から初冬に当たる時期で少し寒い季節かもしれませんが、研究発表、討論をするには絶好の時期とも言えましょう。より多くの先生のご参加を得て、実りある学会週間にしたいと存じます。また、この時期は観光にも大変良い季節であり、是非多数の皆様方のご参加を期待しております。

 DDW−Japan2006の運営、開催に際しては参加学会の会長である、日本消化器病学会会長 今井浩三教授、日本消化器内視鏡学会会長 田中三千雄教授、日本肝臓学会会長 坪内博仁教授、日本消化器がん検診学会会長 高後裕教授、日本消化吸収学会会長 中村光男教授および各学会の実務担当の先生方に格別のご尽力を賜りましたこと、心から感謝いたします。

 DDW−Japanについては、既に多くの専門化された消化器系の学会がそれぞれに活動しておられますが、同時にこれらの学会が一堂に会して消化器全体として総合的、有機的な研究発表、討論を行う合同会議を持つことも、医学・医療全体から見て意義のあることであると考えられました。加えて、財政的にも厳しい状況に対処する必要のあることも考慮され、また医学・医療が閉鎖的でなく社会に開かれたものとして社会貢献をすべきという理念から、当時の学会の指導者がスリムでアカデミックな合同学会週間を目指して企画、立案、実行されたものであります。各参加学会のご支援のおかげで14回目を迎えた現在、一万数千人の参加者があり、年々盛んになっております。関係各位のご指導、ご支援を受けて、今後ますますDDW−Japanが発展、飛躍することを祈念いたします。

日本消化器関連学会機構議長

中澤 三郎