坪内 会長

DDW-Japan 2006
第10回 日本肝臓学会大会

 会長 坪内 博仁
(鹿児島大大学院・消化器疾患・生活習慣病学)

 2006年秋、札幌で開催されるDDW−Japan2006において、第10回日本肝臓学会大会会長をおおせつかり、大変光栄に存じております。演題選定委員の先生方のご指導を仰ぎながら、会員にとって有益な大会の運営を目指して、本大会を通して肝臓学会の発展に貢献できることを念願いたしております。

 従来より、肝臓学会大会は肝疾患の臨床を主体としたプログラムを編成することになっております。多くの会員にとってもっとも関心のある慢性肝炎や肝癌を中心として主題を設定しました。とくに、来年は新しくB型慢性肝炎の治療に導入された抗ウイルス薬やC型慢性肝炎の治療に導入されたペグインターフェロン・リバビリンの併用療法の成績も明らかになる時期になり、これらの治療についてコンセンサスミーティングを企画しました。相変わらず患者数の増加している肝癌についても、画像診断、根治後の再発予防、肝移植の面より現在までの診断および治療の進歩を明らかにしていただきたいと思っております。また、NAFLDなど生活習慣病と関わる肝疾患は、今後の肝臓病の大きなテーマであります。その他、肝硬変の栄養治療、自己免疫性肝炎、劇症肝炎などにも焦点を当てました。さらに、今後の臨床応用が期待される探索医療やトランスクリプトーム、プロテオーム解析についても議論を深めていただきたいと考えております。
 DDW2006は初めての札幌での開催となります。会場が2つに分かれ、会員の皆様方にはご不便をお掛けいたしますが、出来るだけの準備をいたしたいと思っております。初めての札幌でのDDWが盛会になりますよう、多くの会員の先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。併せて、ご参加の先生方には、初秋の北海道を満喫していただければ幸いです。