2005年度日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 2005)の開催にあたって

 第13回日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 2005)の開催にあたり、DDW-Japan 運営委員会からご挨拶を申し上げます。
 2年前より、参加5学会の会長を中心に構成される運営委員会では、運営企画について打ち合わせを重ね、漸く開催の日を迎える事が出来ました。これも一重に会員諸兄のご協力の賜と厚く御礼を申し上げます。
 ご承知のように、米国のDDWをモデルとして企画されたDDW-Japanの基本理念は医学、医療の著しい進歩により専門化されつつある消化器領域の学術研究の成果を一堂に会して討論し、参加会員が幅広い知識を習得する機会を設けることであります。これまで、DDW-Japanの道程には紆余曲折があり、第1回DDW-Japan 1993の秋の開催から第2-6回は春の開催となり、第7回から現行の如く、秋期開催となっております。この間にDDW-Japanは参加会員1万人を超える一大イベントに成長いたしました。
 この度、震災後10年の節目に神戸で第13回DDW-Japan 2005の開催を迎えるにあたり、1995年1月に阪神・淡路大震災で大きな打撃を被った神戸市で翌春早くも震災からの復興祈願を込め、DDW-Japan 1996が開催されたことを思い出されます。神戸市の今日の隆盛を見るにつけ、感無量の思いがいたします。そこで、運営委員会ではDDW-Japan特別企画として市民公開フォーラム『阪神・淡路大震災と災害時医療』を企画いたしました。多くの市民のこの学際への参加を期待しております。
 今年のDDW-Japanのプログラムは魅力満載の内容となっております。各学会の斬新な企画による特別講演9題、招待講演6題においては斯界の権威からの素晴らしいアカデミズムをご堪能頂けると思います。主題は全体の整合性を計りながら、各学会の個性を生かし、シンポジウム20題、パネルディスカッション16題、ワークショップ33題を企画しました。主題の大部分は複数の学会の合同セッションの形式を取り、広い視野からの議論を展開して頂きます。その他、消化器病学の進歩を学習する教育講演もあり、必ずや明日からの消化器病の診療と研究に役立つものが得られるものと確信しております。どうぞ、ご期待ください。

昼間は大いに学び、夜は平清盛が対宋貿易の拠点とした大輪田の泊を礎に発展した港町神戸で、友とチョットお洒落な異国情緒を肴に杯を傾けながら、心に残る時を過ごしていただければ誠に幸いと存じます。

最後に、DDW-Japan 2005の開催にあたりご協力を賜りましたDDW-Japanの役員、世話人会の諸氏、そして事務局の皆様、加えてご支援をいただきました企業の方々に心より感謝を申し上げます。

DDW-Japan 2005 運営委員会委員長
大西 三朗