松枝 会長

DDW-Japan 2005
第36回日本消化吸収学会総会

会長 松枝 啓
(国立さいがた病院)

    この度、神戸で開催されるDDW-Japan 2005において、第36回日本消化吸収学会総会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じます。現在、本学会の諸先生方のご支援とご協力を頂きながら、より実りある学会にするべく努力致しております。

   第36回日本消化吸収学会総会では、消化吸収の原点とも言うべき「小腸」に首座をおいた主題の選定を行いたいと考えておりましたが、日本消化吸収学会の会員の先生方から貴重なご示唆を頂き、またプログラム委員の先生方のご支援とご協力を得、さらに他学会との整合性を踏まえて以下の様に決定させていただきました。

    特別講演では、Tufts大学のDavid R. Cave教授にblack boxと考えられていたクローン病の小腸病変をCapsule endoscopyの観点から講演していただくことにしております。シンポジウム、パネルディスカッションそしてワークショップなどの主題としては、「クローン病における栄養評価と長期予後」、「呼気テストと生体ガス分析による消化吸収障害の病態解明」、「プロバイオティクスおよびプレバイオティクスと消化吸収」、「小腸粘膜防御と上皮修復機構」、「Protein-losing enteropathyにおける診断学の進歩:今日的手法と小腸内視鏡の役割」、そして「消化管運動と消化吸収」を取り上げ、他学会との合同開催はもとより基礎研究者や企業研究者をも包含した産学協同的立場からも消化吸収障害を来たす疾患の病態生理、診断方法そして合理的治療方策について検討したいと考えております。

    日本消化吸収学会は、DDW-Japan 2005に参加している他の4学会とは異なり、年1回のみの開催であることから、例年のごとく一般演題の一部はプレナリーとして口演発表して頂くことにしております。ぜひ、多数の演題を応募していただきたくお願い申し上げます。

    生命維持の基本的事項である消化吸収の研究をテーマにした本学会がより飛躍しますように、皆様のご指導ご協力を重ねてお願い申し上げます。