ご挨拶

DDW−Japan2004
第42回日本消化器集団検診学会大会

会長  今村 清子(横浜市立市民病院がん検診センター)
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このたび私は、第42回日本消化器集団検診学会大会の会長を拝命され、平成16年10月23日(土)〜24日(日)、福岡市におきまして開催することとなりました。例年のごとく、DDW Japan 2004 福岡{10月21日(木)〜24日(日)} への合同参加になっております。この大役をお引き受けすることは大変光栄なことと存じておりますが、その責任の重さも十分痛感いたしております。

今回のDDW Japan 2004福岡のスローガンは、『個性と連帯』です。当学会におきましても、この大きな課題に即したテーマを考え、学会の個性を尊重しつつ、できるだけ消化器病全体に関連のある話題を提案していく所存です。そのためには、今一度、消化器病診療の原点に返って、診断から治療までの一貫した全人的医療を重要視することが必要と考えます。近年の消化器病関連学会におきましては、最先端の話題は多くとりあげられておりますが、個人の環境に即した診断から治療後の経過まで一貫して検討される場が少ないように思われます。特に「がん診療」につきましては告知のみならず遺伝子などに関する倫理問題も避けて通れない段階に来ています。

このような視点から、当学会におきましては「更なるがん撲滅を目指して、がん検診の検証」も重要な課題と考え、現在、新しいがん検診システムに向けて検討を重ねておられる国立がんセンター がん予防・検診研究センターの祖父江 友孝先生に「がん検診の今後の展開」と題した特別講演をお願いいたしました。その他の講演、主題につきましては、評議員ならびにプログラム委員の先生方から寄せられました多数のご意見を基に当学会案を作成しました。今後DDW合同プログム委員会におきまして調整のうえ、会告にてご報告して参ります。

なお、一般演題はすべてポスター発表となりますが、多数の症例報告の応募をお願い致します。X線画像、内視鏡、超音波画像など技術的に精度の高いものが描出できるようになってきておりますので、検診が有効であった早期の段階での症例をご提示していただきたいと思います。また、撮影基準に即した検診成績なども是非検討のうえご応募下さい。多くの症例から、検診の重要性ならびに限界が検証できることを期待しております。

また、第22回部会研究会総会は平成16年10月23日(土)に九州大学医学部百年講堂におきまして開催されます。詳細につきましては、決定次第、学会誌に掲載いたします。有意義な企画が用意されると思いますのでふるってご参加下さい。