W25:virtual endoscopyの現況
司会/田尻久雄 鶴田 修


マルチスライスCTや高分解能MRIの開発・普及により、Virtual Endoscopy(VE)の臨床応用が現実味を帯びてきている。VEのなかでもっとも注目を集めているのは、CT Colonographyである。従来の内視鏡・X線検査と比べ、低侵襲で検査時間が短く、隆起性病変の検出能は高いとされるが、小さな病変や表面型腫瘍に対する描出能は定かではない。今回のワークショップでは、消化管の腫瘍性病変や炎症性腸疾患の描出能、診断能からVEの現況と問題点を明らかにし、検診への応用を含めた今後の展望について討論の予定である。これまでにいくつかの学会でVEが取り上げられているが、チャンピオン画像のみの呈示ではなく、科学的な手法による描出能の検討を望みたい。大腸、胃を中心とした検討が中心となるが、胆道・膵に関するVEについても症例を集積されている施設からの積極的な応募を期待する。

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