運営委員長挨拶

2003年度日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 2003)の開催にあたって

 第11回日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 2003)を大阪国際会議場で開催するにあたりまして、運営委員会からご挨拶申し上げます。

 実はDDW-Japanを大阪で開催するのは初めてのことでありまして、運営委員一同大変な不安感を持っておりました。しかし、本会も11回目となりますと、事務局もかなりスムースな運営をはかれるようになり、何よりも大阪近辺の先生方のご協力を得まして、ようやく開催に漕ぎ着け一同ほっとしているところでございます。まずは皆様のご協力に感謝申し上げます。

 さて、DDW-Japanは、消化器関連各専門領域の進歩を通観することにより、総合的な医療の向上に資する開かれた会議となることを目標に、以下の5学会によって運営されるものであります。近年、消化器病関連の学会が数多く開催され、会員の皆様もすべての学会に参加することは時間的にも経済的にも不可能に近く、これらの不合理を解決すべく、本会はアメリカDDWに範をとって開催されてきました。会員の皆様にとりましては、参加学会のすべてに出席可能であり、きわめて多くの最新情報に接することができるよい機会であるといえます。しかし、他方、あまりに情報量が多く不消化になる、あるいは様々の企画が同時進行で欲しい情報に接することができにくいなどの批判も戴いており、今後の改善すべき点であることも認識しております。
 今年のDDW-Japanにおきましては、シンポジウム21題、パネルディスカッション21題、ワークショップ36題と多くの主題が用意され、さらに特別企画、特別講演、医療研修会、教育講演なども目白押しであります。さらに、ポスターセッション、プレナリーセッションがoriginalityを重視する形で用意され、多数の演題(1,609題)をいただき、有意義なdiscussionが行われるものと期待しております。ブレックファーストセミナー、ランチョンセミナー、サテライトシンポジウムなどでも興味深い多数の講演を聞くことができます。外国からも第一線の学者を多数お招きし、本会が国際的なスケールになるよう工夫されております。学会は、学術誌の発行とともに学術集会の開催に本質的な意義があるとの原点に戻った運営を心がけました。各学会プログラム委員の皆様のご苦労に感謝いたします。
 近年の低迷する経済情勢の中で、しかも高い倫理性のもとに開催される本学会は、決して華美に陥らないような姿勢を堅持しております。ご理解をお願いいたします。さらに昨今の医療を取り巻く厳しい情勢、たとえば包括医療の導入、医療機能評価、新臨床研修制度の発足などの中で、いかにして我が国消化器病学の輝ける未来を示し、若き学徒に希望を与えることができるか、これがまさに本会の目標であります。大阪の秋空のもと、大いに議論しようではありませんか。

 最後に、DDW-Japan 2003の開催にご協力いただいたDDW-Japanの役員、世話人会の皆様ならびに事務局各位、そして支援をいただきました企業の方々に心から感謝申し上げます。

DDW-Japan 2003 運営委員会委員長
寺野   彰
 
第45回 日本消化器病学会大会
会長
寺野   彰
第66回 日本消化器内視鏡学会総会
会長
荒川 泰行
第  7回 日本肝臓学会大会
会長
各務 伸一
第41回 日本消化器集団検診学会大会
会長
井田 和徳
第34回 日本消化吸収学会総会
会長
岩崎 有良