第34回日本消化吸収学会総会の会長を仰せつかり、大阪で開催されるDDW-Japan 2003 （会期：平成15年10月15日〜18日）に参加するする形で後半の17日（金）、18日（土）の2日間の開催を予定しております。消化と吸収に関する研究は着実に進歩しておりますが、新しい診断法の開発、治療法の進歩と栄養補給、疾病構造の変化、生活習慣病との関連など基礎から臨床までまだまだ解決すべき多くの問題点を有しております。今回は、特別講演として消化管における免疫応答、教育講演として食物繊維の問題、薬物の吸収についての講演を予定し、主題は各種疾患と消化吸収病態および臨床栄養学、生活習慣病をも含めた総合的な面からの消化吸収と疾患との関連についての解明を目的として演題を設定させて戴きました。また、一般演題にも先進的なまた独創的な研究成果を多数発表戴きたく御願い申し上げます。当学会では平成10年度から発表され学会誌に掲載された中から優秀な研究に対して消化吸収学会賞を制定し、13年度から冠・学会賞として味の素賞、さらに14年度から天野賞が加わり3つの学会賞が贈られることになりました。会長として会員の先生方の満足戴けるよう精一杯努力する所存でありますが、このこともお含みおき戴いて、是非多数の御演題をお寄せ下さるよう御願い申し上げ、また多くの先生方のご参加をご期待致して居ります。